バオバブ原産 熱帯アフリカ マダガスカル オーストラリア 学名 下記参照 科名 パンヤ科 属名 アンダソニヤ属 性状 落葉高木 繁殖は実生。結実までは約20年。受粉はこうもり媒花。耐寒性は若干低い。乾燥気味にすれば10度程度まで耐えられる。樹皮の下に葉緑体を持ち、乾期に葉が落ちても光合成を行える。
マダガスカル原産8種、アフリカに1種、オーストラリアに2種あります。表にはなぜか10種ありますが。ティギは、マダガスカルでの繁殖は人為的繁殖なので、原産、ではないようです。またボジーもザーと同種と見るか、別種とみなすかで、違うみたいです。 どの種類も、生えている地域は同じでも、混在して生えているわけではないようですので、この分布は大陸移動説の証明する一説ともいえます。5億7500方~2億4700万年前の古生代、南半球には南極、アフリカ、オーストラリア、南米、インドなどがひとかたまりになったゴンドワナ大陸が存在しました。が、マダガスカルは1億6000万年前ごろアフリカから分離し始め、8000万年前にはインドとも切り離されました。マダガスカルはこの大陸の中心、へそにあたる場所に位置していたそうです。 ちなみに私が持っている種はグランディディエリです。 太い筒状の幹には貯水力があり、乾期を耐えます。観賞植物のパキラなども同じパンヤ科の植物です。 神様がさかさまに植えた木と言われています。星の王子様で、星が木で壊されてしまうと王子様が心配したことで有名ですね。「Baobab」ていうのはセネガルの言葉で「一千年の木」という意味だそうです。寿命は4000年以上と言われています。 樹高は50mを越すこともあるそうで、世界最大の樹木だそうです。まぁ、日本では本来の樹形に育つことはないでしょう。日本は湿度が高いから外に地植えは出来ないし、地植えにしても、いつか幹の直径9m、樹高50mになる樹が生育できる温室を作るってのは、現実的でないですよねぇ。 マダガスカルでも、農地開拓のせいで土壌の保水力が改善され、多くの大きなバオバブが根腐れで倒れているそうです。また、若木の成長も阻害されているということです。 マダガスカル西側では村や部族ごとに様々な悩みを相談する「バオバブ・サクレ(聖なるバオバブ)」が決められていて、ウンビアーサと呼ばれる呪術師が良い精霊を呼び出し、病をはじめ結婚、雨乞いなどの問題を解決するんだそうです。 人々はバオバブを恐れ崇める一方、様々な形で利用もしています。樹皮を剥がし、屋根や壁に使ったり、編んでロープにしたり、また、甘い果肉を持つ実は水に溶かしてジュースにしたりします。バオバブは「レナラ(森の母)」とも呼ばれています。 播種 播種適温は25℃以上です。近頃の熱帯夜が続くような日本の夏は最適です。まず、種子の吸水を助けるために、丸まった背の部分を、播種前に少し削ります。しばらく濡れティッシュなどに包んでおいて、ふくれて来たら、きちんと削れています。播種は3~4号程度のポットに1つずつ蒔いて下さい。用土は軽石などを多く含んだ排水のいいものを使って下さい。赤玉土を主体にしたものでも良いですが、やや徒長しやすいようです。サボテンや多肉植物の配合土でも結構です。無肥料であることに注意して下さい。1~2cmの深さに播種し、水をたっぷり与えて下さい。表土が乾いたらまた同じように水やり。条件が良ければ1週間程度で発芽します。 夏の管理 バオバブは完全な夏型植物ですので、手をかけるのは、ほとんどこの時期のみです。肥料は緩効性をあたえた上に月に1~2回液肥をあたえるだけです。あまり多肥栽培すると伸びすぎます。水やりは茎が木質化するまでは表土が乾いたら、木質化してからは、用土が半分程度、乾いてからやります。鉢の置き場所は、完全な日向です。通常遮光する必要はありませんが、葉焼けしてくるようでしたら、ほんの少し遮光して下さい。 冬の管理 秋が深まって気温が下がって来ましたら、水やりの回数を減らして休眠の準備をして下さい。やがて葉が黄変し落葉して休眠に入ります。(枯れるわけではありません。)休眠する事で、かなり低温に耐えられるようになりますが、余裕をみてすこし暖かい場所(5~10℃)に置いてやって下さい。水やりは、月に1~2回程、軽く用土を湿らせるだけです。 春あたたかくなって、芽が膨らんで来たら、水やりを徐々に再開して下さい。 ジャンル別一覧
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